三上らの広報室がある、物語の主舞台となる県警は、その中身がまるごと1つの建物の中に作られている。使用されたのは新潟県にある、1955年に建てられた旧長岡市役所柳原分庁舎。科学博物館や中央公民館などが入っていたこの分庁舎は2014年春、建物の老朽化に伴い閉鎖。現在では使われておらず、16年5月には取り壊しが決まっている建物のため、内装をすべて作り替えることが可能になった。そこで建物の4階部分までを、県警内の各部屋に完全にリフォームした。1階は俳優たちの控室などに当てられたが、2階は広報室とその向かいに記者クラブなどがあり、3階には本部長室を始め、警務部や秘書課などが置かれ、4階は捜査一課や二課の各部屋が、まるで以前から警察署だったようにセッティングされている。広報室は三上の座る少し大き目のデスクと、諏訪たちが座る机と応接セットぐらいしかない小さな部屋だが、記者クラブはその2倍以上はある広い部屋になっている。ここに30人近いマスコミの記者が常駐している設定だ。本部長室には部屋の前には赤いカーペットが敷かれていて、入口の上には本部長の在室と不在を知らせるランプが付くようになっていて、いかにも偉い人間のいる部屋という感じ。ここまで建物全体を映画用に改装した、臨場感のあるロケセットはあまり例がない。それによって俳優たちも、移動などの時間を気にせずにじっくりと腰を据えて、芝居に集中できる環境が整えられた。